
以前取り上げた「朱色の塔の影にて」と「アランフェス協奏曲」でお馴じみの
作曲家、J.ロゴリーゴの作品が1926年にスケッチした彼の初期の作品です。
全篇を通して、野原に聞こえるカッコウの鳴き声をモチーフにした曲ですが、
作風はエレガントで宮廷舞曲を想い起こさせます。
そして後半に現れるアルペジオの部分はまるでオルゴールを聞くかのよう。
小品ですが、のどかな田園風景が描かれて、そこからパストラール(牧歌風)
のタイトルが付けられたのです。
オリジナルはピアノ曲ですが、ギターや他の楽器でも弾かれています。
◇ パストラール Pastoral J.Rodrigo 作曲 ◇
楽譜:3Pの短い曲なので、パストラール単体では出版されていません。
下記の輸入楽譜でお探し下さい。
* ピアノソロ(オリジナル)
<Cancion y danza/ Pastoral / Preludio de anoranza >
Rodrigo Ediciones

* ギターソロ (Anegel Romeo 編)
<Zarabanda lejana / Pastoral / Fandango del ventorrillo>
Rodrigo Ediciones
CD:ロドリーゴ自作自演の貴重な演奏で、この作品が収録されています。
・「Interpreta a Rodrigo : obras para piano / Joaquin Rodrigo」
(EMI Classics)
・「ロドリーゴ自作自演集」(東芝EMI)
・「KAMAKURA/鎌倉」AM505:パストラール収録(ピアノソロ)