2009年09月27日

アラビア風奇想曲 Serenata Arabe

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すっかり休眠状態になっていた、この「Tesoro del Piano」ブログコーナー
ですが、久々におすすめの1曲をご紹介します。

今年2009年はイサーク・アルベニスとフランシスコ・ターレガの没後百年に
あたります。アルベニスはピアノ、ターレガはギター界のプリンスであり、
スペイン音楽を語る上でいなくてはならない二人です。友人同士でもあった
二人は偶然にも1909年の同じ年に亡くなったのですが、この百年という区切り
の歳月を記念して、各地でコンサートやイベントが行なわれています。

アルベニスについては、一番はじめに「グラナダ」について記事にしました
が、もちろん、それ以外の作品も組曲『イベリア』を初め、素晴らしい曲が
目白押しです。今回は、<ギターの父>と讃えられるターレガの作品から、
最近、私がレパートリーとしているのが「アラビア風奇想曲」です。

この作品はギタリストの間ではポピュラーな曲ですが、実際、ピアノの世界
では、この作品をご存知の方は少ないかも知れません。
有名なターレガの「アランブラの想い出」と聴けばトレモロの美しいメロディ
が浮かびますが、この「アラビア風奇想曲」も、とても印象的な作品です。

ギターの世界では、ピアノの作品を編曲した作品が多く、特にアルベニスの作品
は、オリジナルがピアノ曲であるにもかかわらず、ギター曲として多く弾かれて、
ピアノ以上に効果的に聴かせることのできる<アストゥリアス>のような作品さえ
あります。ところが、ギターの作品をピアノ用に素敵な編曲をしたものとなると、
そう多くはありません。

その中でもターレガの「アラビア風奇想曲 CAPRICHO ARABE」を、ピアノ用に
素晴らしく編曲したのが、ターレガの友人ピアニストであり、作曲家であった、
ブルゲスでした。当時、人気のあったこの作品はヴァイオリンやオーケストラなど
様々な楽器に編曲されたのですが、楽譜として残ったのは、マドリッドのIldefonso
Alier出版社からのピアノソロ版のみでした。
その楽譜のタイトルは「アラビア風セレナータ SERENATA ARABE」となって
いますが、オリジナルの曲の魅力をそのままに、ピアニスティックな面も合わせ
持った、このブルゲス編で、新たな魅力を楽しむことができるのです。

*北スペインのコンサートでの演奏をこちらのページでお聴き頂けます。
 
◇ Serenata Arabe para piano  
    Francisco Tárrega 作曲 / Manuel Burgués (1874-1945) 編曲 ◇ 
Tarrega.jpg

CD情報 * NEW CD 「クラベリートス」の9曲目に収録しました!

楽譜情報 *  長らく絶版となっていましたが、UME社からアーカイブものと
   して復刻されたようです。  
   ショップ情報:ホマドリーム
    
お薦めサイト *  francesctarrega.com(西・英・バレンシア語)
Francisco Tarrega オフィシャルホームページー没後百年を記念しての
サイトです。ラグリマやアデリータなどの楽譜(ギターソロ)のダウン
ロードや、貴重な写真類を見ることが出来ます。
   
お薦め書籍 * Tarrega の生涯 現代ギター社(アドリアン・リウス、手塚 健旨著)
TarregaLibro.jpg
  フランシスコ・タレガ―GG370

  
posted by YOKO at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ピアノ